多汗症に効くツボ
多汗症に効くツボと呼ばれるものがいくつかあります。
汗はいつどこにいても出てくるものですから、止めたいと思った時にこうしたツボを刺激してみるのもいいかもしれませんね。
多汗症の効くツボいろいろ
1.陰郄(いんげき)手のひらを向けた状態で、小指側の手首の付け根から下に約1.5センチ下がったところにあるツボです。
体にこもった余分な熱をとる効果があるため、多汗症はもちろんのこと、心臓にも効くことから心筋梗塞や狭心症などにも有効とされています。
2.後谿(こうけい)小指の外側、指先から3番目の関節(付け根あたり)にあるツボです。ちょうど手を握った時に、外側にシワができる部分になります。
体の熱をしずめますので、肺炎やリウマチ、風邪などにも効くとされています。
3.合谷(ごうこく)手の甲の、親指と人差し指の骨が交わるところ(やや人差し指寄り)にあるツボです。
押すと軽い痛みを感じる人が多いため、探しやすいツボだといえます。
ここはさまざまな効果のあるツボで、多汗症のほか、頭痛や歯痛、鼻炎や腰痛、便秘などにも効くとされています。
4.復溜(ふくゆ)足の内くるぶしの真ん中ら、指3本分上にいったところです。圧痛を感じる人も多いツボになります。
体内の水分バランスを整える効果がありますので、発汗を抑制するといわれています。
5.屋翳(おくえい)胸にあるツボです。両乳首の3~5センチ上に位置します。多汗症のほか、胸痛や頻脈、ぜんそく、息切れなどにも有効とされるツボです。
6.大包(だいほう)ワキの真ん中から少し下に行ったところにあるツボです。押すと軽い痛みを感じる人も多いと思います。
ここは汗を止めるのに即効性のあるツボといわれています。腕を組んだ状態で、両方のツボを同時に指で押してみましょう。
ちなみに京都の舞妓さんが、あれだけの着物を着ていても涼しげに見えるのは、こうした胴体のツボを帯で圧迫するようにしているから、ともいわれています。
多汗症治療の一環として、鍼灸も
このようなツボ押しのほか、多汗症の治療として鍼灸をとり入れている患者さんもいます。
鍼灸は、自律神経失調症を得意とする治療法です。
多汗症も、交感神経の過活動が大きな原因ですので、鍼灸で副交感神経を優位にしてあげることは一定の効果があるものと考えられます。
興味のある人は、1度相談してみるといいかもしれません。