永久脱毛後の多汗症
「ワキの永久脱毛をおこなった後、ワキの多汗症になった」という声が非常に多く聞かれます。
さまざまな説がありますが、もっとも考えられるのは「毛がなくなったことで汗が目立ちやすくなったから」ということです。
永久脱毛後の多汗症はなぜ起こる?
ワキの永久脱毛は、今も昔も女性たちから多くの支持を集めています。
美容外科で行っているレーザー脱毛や、エステサロンで行っているフラッシュ脱毛などが主流です。
しかし脱毛によってワキがつるつるになると同時に、汗をかきやすくなったという女性が非常に多く見られます。
せっかく毛の悩みから解放されたのに、今度は汗で悩むようになり後悔する人もいるほどです。
原因としてもっとも考えられるのは、「毛がなくなったことで、汗を吸収するものが何もなくなり、それだけ肌が濡れるようになったから」ということです。
毛には汗や分泌物をからめとる働きもありますので、無毛になれば当然ながら汗が目立ちやすくなります。
またそれによって意識がますますワキ下に向けられるようになり、少量の汗でも気になってしまう、といったことも考えられます。
そして「汗ジミができたらどうしよう」という不安感が重なり、ますます発汗しやすくなってしまうのです。これを「精神性発汗」といいます。
他には、「脱毛行為によって汗腺が刺激され、汗が出やすくなるから」という理由も考えられますが、まだ医学的な根拠は示されていません。
ですから今のところは、「無毛状態になったことで汗が目立つようになり、しかもそれを気にするようになるから」という説が有力です。
ワキ下の多汗症を軽減するためには?
ワキ下の汗は、確かに衣類にシミを作りやすく気になってしまうものです。そこで対策のためには、ボトックス注射が1つの方法になります。
ボトックス注射は、個人差もありますが数ヶ月間は発汗を抑制する効果がありますので、特に発汗が多くなる夏場に向けて受けることがおすすめです。
他には、制汗作用のある「塩化アルミニウム液」や、各種制汗剤を活用するのもいいでしょう。
ちなみにワキといえば臭いも気になる箇所ですが、永久脱毛したほうが皮膚の雑菌が繁殖しにくくなるため、臭いは減ることが一般的です。
ですから腋臭症(わきが)に悩む人にも、永久脱毛は効果的といわれています。
もしも脱毛後に臭いが気になりだした人は、残っている毛穴に汚れが詰まっている可能性が考えられますので、白くプツプツしたものが見える場合は毛抜きなどで除去しましょう。
その後も引き続き溜まるようであれば、皮膚科に相談してみてください。